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性的不調和(セックスレス)

性的不調和を原因として離婚する夫婦

性的不調和(セックスレス)離婚申し立てについて統計をとると、約1割のケースで性的不調和をその動機に挙げています。
このように、性的不調和を原因として離婚をする夫婦は一定数存在しており、近年も増加傾向にありあす。

そもそも「セックスレス」「性的不調和」とは

「セックスレス」とは、その名の通り、夫婦の間に性交渉がないことを指します。
夫婦の性交渉は義務ではありませんが、現実問題として、性交渉は夫婦の結びつきにおける重要な要素と考えられています。
一般的にセックスレスを原因として離婚を請求するのは、どちらかが性交渉を望んでいるのに、相手が拒否する場合です。
「性的不調和」は、セックスレスだけでなく、もう少し広い範囲での意味を持ちます。相手が特殊な性的嗜好を持っておりそれを求めてくる、性交渉の好みが合わない、方法が合わない、といった性的な不調和です。

性的不調和を理由に離婚はできるか

民法上、離婚の原因は、不貞行為、悪意の遺棄、3年以上の生死不明、回復し難い精神病、その他婚姻を継続し難い重大な事由、と定められています。
性的不調和が該当するとすれば「その他婚姻を継続し難い重大な事由」ということになります。婚姻を継続し難い重大な事由と認められるかどうかは、性的不調和の原因、夫婦の背景、性交渉のこだわりなどによる総合的な判断に依ります。
つまり、性的不調和が離婚理由になる・ならない、とは一概には言い切れないものなのです。

どんな場合に離婚できるか

判断の難しい性的不調和ですが、以下のような場合には、離婚理由に相当すると認められる可能性が高くなります。「離婚ができる可能性が低いケース」と合わせてご覧ください。

離婚できる可能性が高いケース

性交渉の支障がないのに理由なく拒否され、関係が悪化した場合

ともに20代で健康であり、夫は会社勤め、妻はパートと家事を両立させ、起床・就寝の時間もおおよそ一致しているとします。一般的には性交渉をすると思われる状況で、夫が性交渉を求めたとき、妻が説明もなく拒否すれば、拒否された夫は不満を抱きます。こういったことが続き、徐々に関係が悪くなり、喧嘩が絶えない・婚姻を続ける意思を失った場合には、「性的不調和」を理由とした離婚が認められやすくなります。

性交渉を拒否した側が、不貞行為に及んでいる場合

性交渉を拒否した側が、不貞行為に及んでいる場合には、性的不調和以前の問題です。
離婚請求・慰謝料請求が認められる可能性が高まります。

離婚できる可能性が低いケース

性交渉が自然消滅した場合

年齢を重ねたことで、自然と性交渉をしなくなった場合には、性的不調和を理由として離婚請求することはできません。

性交渉を望んでいない場合

たとえ若い夫婦であっても、片方が夜勤の仕事に就いていたり、両方が毎日疲れ切って性交渉を結ぶ時間・体力がない場合には、性交渉をしていないからといって、即座に離婚請求はできません。

どちらかが病気を抱えている場合

心臓に病気を抱えている、体力が消耗しているために性交渉を結べないからといって、離婚を請求することはできません。
勃起不全(ED)については、離婚の理由になるという意見もありますが、そうとは言い切れません。少なくとも、夫が勃起不全になったからといって、すぐに離婚を請求できるものではありません。話し合いを重ね、互いが納得した上で判断することが大切です。

性的不調和を証明するための課題

性交渉は、夫婦のみの空間で行われるものであり、第三者の目が届くはずもなく、仮に性的不調和が生じていたとしても、その証拠を集めるのは困難です。また、両親や友人に相談するのも躊躇する問題です。
当事務所では、証拠の集め方、離婚に向けての対応について、専門家である弁護士がアドバイスいたします。初回相談は無料(時間制限なし)ですので、お気軽にご相談ください。

証拠を集める

起床時間、帰宅時間、就寝時間の記録

夫婦それぞれの起床時間、帰宅時間、就寝時間を継続的に記録しましょう。性交渉に応じられる状態であることの証明に役立ちます。

日記、メモ

性交渉を求めた日、そのときの状況、相手の反応を日記として記録しましょう。ポイントは、性交渉を求めなかった日についても記載しておくことです。日記の客観的信憑性が増します。

やり取りの記録

性的不調和について行った話し合い、メール・アプリ・手紙でのやりとりの内容を記録しておきましょう。
性交渉に誘ったメール、断られたメールなどを保存しておくのも有効です。誘いと拒絶の回数が多ければ、継続的に性交渉を拒否されていることの証明になります。

慰謝料について

性的不調和について慰謝料を請求した場合、相場は10~100万円と言われています。繊細な問題であり、またその証明も難しいため、滅多なことでは高額にはなりません。
ただ、性交渉を拒否した側が不貞行為に及んでいた場合には、慰謝料が高額になります。
その他、以下のようなケースでも、慰謝料が高額になる傾向にあります。

  • 性的不調和により性交渉をしていない期間が長い
  • 婚姻期間が長い
  • 性交渉を拒否する際の態度、言動が冷たい
  • 性的不調和の解消のための話し合いに応じない、協力しない
  • 未成年の子供がいる
  • 相手の収入が高い
  • 相手の社会的地位が高い
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